top of page
kyodagiri

お義父さんとカルテ

更新日:2022年2月2日



夫の父は、地方の港町で整形外科医をしていました。 背が高くて、姿勢がよくて、ハンサムで、

ちょっとシャイで、美味しいものとお酒が好きで、

ジーパンが似合う素敵な人でした。

義父が病に倒れ、院を閉じて数年間、

義父とともに看護師として院を支えていた義母は

義父の介護を、それはそれは愛情をこめて見事に成し遂げました。


10月7日は、義父の命日。

一年前に亡くなりました。


去年、父が亡くなり、ガランとしてしまった病院の中を 皆で片づけていた時、

義母が「これ使う?」と、

人型のゴム印を私にくれました。


お義父さんが40年以上、地域の患者様を診察して、

カルテに押していたゴム印です。


足先の方は経年劣化で摺り減っていて、

クリンと手首を返さないと全身を転写できません。


私の宝物。

大事に受け継いでいきます。

治療に迷ったら、お義父さんが助けてくれる気がします。


鍼灸マッサージ師の仕事は、

目の前の患者様を治療することはもちろんですが、

患者様の今日の状態、前回からの変化、病院の診察結果、治療行為の記録などを

時系列で残しておくのも大切な仕事です。

閲覧数:41回0件のコメント

最新記事

すべて表示

コメント


bottom of page